乳幼児期に聴覚過敏だからイヤーマフは逆効果!?

かてい療育

聴覚過敏の子どもにイヤーマフ

待ちを歩いているとイヤーマフをしている子どもを時々見かけるかと思います。
イヤーマフをしている子どもの中には聴覚過敏の子どももいるのではないかと思っています。

聴覚過敏があるのであればイヤーマフをしてストレスを減らせばよいのではないかと思うのは自然な発想なのではないかと思います。

音に敏感だった乳幼児期

息子は一歳未満の頃、新幹線に乗って大泣きをしました。しかし、電車が嫌いになったわけではなく外を散歩をしていて踏切を見つけると踏切をじっと見つめ、電車が通り過ぎると興奮して電車を眺めていたくらい大好きでした。

しかし、電車からでる空気の圧縮音『ぷしゅー』が苦手の様で、駅の改札を通ってくれる事は幼稚園の年長さんまでありませんでした。

3歳ごろの療育機関でのアドバイス

息子が散歩をしている時にバスが横切って大きな音がすると手で耳をふさぐようになったのが3歳ごろでした。これを見て私は息子が聴覚過敏であることに気が付いて、療育機関の先生に相談したことがありました。

先生:『耳の穴に指を入れて音を遮断しているわけではなく、手のひらでおおっている状況ですか?』私:『そうですね。耳をひらでおおっています。』
先生:『音がどこから出ているのか、どのタイミングででるのか、などが分かり始めると苦手な音が大丈夫になるかもしれません。』
私:『イヤーマフつけた方がいいでしょうか?』
先生:『苦手な音を頻繁に聞く状況でなければ、イヤーマフはつけずに音を知って慣れる方をおすすめします。』

お子さんによって、音の苦手度合いは様々なので一律の判断はできないと思いますが、息子の場合はイヤーマフを購入したのは小学生に入ってからでした。(運動会用に買いました。)

なので、親が息子を思って連れて行った室内遊技場で遊具のぶつかる音が苦手で入らないで終わったりという事が多々ありました。

幼児期の聴覚過敏関連の出来事の変遷

  • 花火大会は幼稚園までは音を避けて家に入っていた、小学生になって初めて見て楽しめた。
  • スーパーの焼き芋機からでる『やきいも~』の音が苦手で入れないスーパーがあった、年長から気にしなくなった。
  • 遊園地ではジェットコースターの音が苦手で、近づかなかった。小学校になってエンジン音のするゴーカートに乗ったり遊園地を楽しむようになった。(ジェットコースターはだめらしい。)
  • 息子は年中さんの運動会では先生の笛の音が苦手、かけっこでは両手で耳をふさぎながら走った。年長以降はスタートの時だけ耳をふさぐようになった。
  • 電車やバスのドアの開閉じの空気圧縮音(ぷしゅー)が苦手で乗れなかった。年長になって実家の母親が促したのをきっかけに大好きな電車とバスに乗れるようになった。
  • 公衆浴場は換気扇の音が気になって入れなかった、小学生になってふらっと行ったら、『家より高級な風呂だ』と言って行きたがるようになった。
  • 小学生になってクレヨンしんちゃん、パウパトなどの映画を見たいと言って映画館で見れた。

息子が小学生になった今振り返って

小学生頃になっても苦手な音は一生続きそうですよね。その音のストレスを減らすためにイヤーマフをすることに全く問題はないし、そうしてあげた方が良いと思っています。

一方で、未就学までの期間は苦手な音であっても日常生活でその音を排除するのではなく、自然にしておくのは子どもの将来の生活のしやすさを考えたら、よい面も多いのではないかと思っています。
もちろん、日常生活の困難さとのバランスをとりながらだと思います。

小学生になった息子を見ていると、音が理由で日常生活に問題が生じる事はなくなりました。
学芸会なども、小学校の体育館に大きな音が響いていましたが、耳をふさぐ姿はもうありません。

今だから言える事ですが、幼稚園のころに、息子を楽しませるために、せっかく連れて行った遊園地でまったく乗り物に乗らなかった息子を見てへこんでいる自分に、

『将来乗れるようになるための経験をつんでるよ。』
『大丈夫』『この経験のおかげで、小学生にったときは全部楽しんでる。』

と言ってあげたいです。
このブログが一人でも多くの聴覚過敏もちのお子さんの親に届くことを願っています。

最後に

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