こだわりで外出困難だった日々から療育で脱出

かてい療育

1歳のころのこだわり

まもなく一歳になるかならないか位から始まった【見たい!!】。思い返しては地獄と思う事の一つです。

踏切の開閉、信号機、自動販売機、コンビニや道端にある旗、自動ドアの開閉、エレベーター扉の開閉、エスカレーター、コインパーキングのゲート。散歩や買い物など外出時にこれらを発見すると瞬時に泣き叫び【見たい!】アピール。

こだわりの対処方法が分からない日々

これらが無い道を探しての散歩や買い物は不可能でした。ベビーカーの帆を下まで下げて見えないように走って通過したりしましたが、それはそれで不快で大泣き。車内からでも見つけて通りすぎると大泣き。エピソードは山ほどありますが、とにかく私はストレスがたまっていました。家の中に籠っても、外出してもストレスで八方塞がり状態の日々でした。

療育がスタート

2歳半になり療育がスタートしてから心理士さんに相談しました。『それは大変ですね。見る時間を区切り【おしまい】を受け入れられるように訓練しましょう。本人も終わるタイミングが分からず、不安に感じ落ち着かない可能性があるかもしれません。』とアドバイスをいただきました。

見通しの視覚支援

個別療育で具体的に教えていただいた対処方法は【課題一つ終わるごとに四角が印字されている台紙に赤いシールを貼り、シールが貼る場所が無くなったら終わり】というもので、個別療育で取り入れていたものでした。

こだわりの一番強かった踏切で

息子をベビーカーに乗せて散歩に出ました。個別療育の先生から教わった紙に3つの四角を書いた紙と赤いシールを3枚持参し最難関の踏切の前を通りました。

案の定、見たいと騒ぎました。踏切を見始めて10分後、息子の前に紙を出し、一つ赤いシールを貼りました。息子は2秒程紙を見つめ、また踏切に興奮し始めました。更に10分後、2枚目のシールを貼りました(普段は40分~60分くらい見せていました)。

最後のシールを貼って

『ここにシール、お家に行くよ。』と3つ目の四角を指差し伝えました。10分後、ドキドキしながらシールを貼り『お家に行くよ~』とベビーカーを動かしました。案の定、ベビーカーから落ちそうなほど身を乗り出し、ワーワー泣きながら踏切が見えなくなるまで騒ぎましたが、見えなくなったらピタッと泣き止んだのです。

いつもと違う。終わりがあってスッキリしている気持ちもあるのかな?と感じました。

その後も続けると

初回から4回目の踏切チャレンジで、泣かなくなりました。名残惜しそうにベビーカーから身を乗り出し踏切を見ていましたが、踏切が見えなくなるとスッと前を向きました。

息子にとっての見通しの大切さを療育から学びました。好きだから見たい!気持ちだけではなく【いつ終わるのか】も知りたかったのだと。

最後に

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